有機栽培や無農薬栽培には電解水 > 電解水による無農薬栽培
この強電解で得られる水は、農作物の病害防除や貯蔵病害防止、抗酸化剤や発育促進に効果的です。
また農薬と比較し、短期間で元の水に戻りますので、環境への残留が無く、毒性もないので、農業従事者にも安全に利用できます。
作物の病原菌については、青枯病菌・モミガレ細菌病菌・苗立枯細菌病菌などの細菌やたんそ病菌・根腐病菌(ピシウム属菌)・萎ちょう病菌(フザリウム属菌)などの糸状菌に対して高い殺菌力が認められています。
病害予防において、うどんこ病の事例が知られています。電解水の散布を定期的に行うと、うどんこ病の発生が減少し、発生しても拡がらないことが報告されています。
防除効果は、農薬のキノキサリン系剤(モレスタン水和剤)やトルフルミゾール水和剤(トリフミン水和剤)とほぼ同等の効果が得られ、散布している限りは高い予防・防除効果が得られます。
しかし、散布を止めると被害が増加します。
これは農薬のような残留性がないからと考えています。
また電気ポテンシャルの加わった電解水は農薬と混ぜると通常農薬使用量の3分の1~4分の1で同等の効果が得られます。
また桃やぶどうなどの果樹病害についても有効で、灰星病や灰色カビ病にも予防や防除効果があるといわれています。
散布方法は、3~6日おきに酸性水、アルカリ水の交互散布が基本で、葉面散布をしています。
電解水は、種子消毒や収穫作物の貯蔵に使われつつあります。
稲作では、バカ苗病やモミガレ細菌病等の防除に数種の濃度の高い薬剤を使いますが、電解水でこれらの病害を予防しています。
特にモミガレ細菌病では、耐性菌による薬剤防除が難しくなっています。
強酸性電解水による殺菌は耐性菌を作らないと言われています。
モミガレ細菌病、苗立枯細菌病の人工汚染種子を使った試験では、価97(薬剤処理100)、苗立枯細菌病98(薬剤処理91)という結果が報告されています。
またモミガレ細菌病菌を減圧接種した種もみを用いた試験では、強酸性電解水中に6時間浸漬することで、種子から病原菌が検出されなくなり、4日間浸漬することで発病がなくなります。
また、強酸性電解水は残効性がないことから、処理中に病原菌が残ると催芽中や育苗箱で感染して被害が出ますので、育苗箱などは事前にこの強酸性水で事前にこの強酸性電解水で殺菌・洗浄することをお薦めしています。
また、殺菌・洗浄後の排水処理は、毒性がないので心配がありません。
強酸性電解水は、もともと表面殺菌水(電解水が直接対象物に当たらないと効果がない)ですから、農業資材の消毒にも効果が得られます。
次亜塩素酸ナトリウム剤や農業資材として登録のある次亜塩素カルシウム剤による資材消毒では、消毒後の洗浄が必要ですが、電解水は時間経過とともに次亜塩素酸が分解することから、洗浄することなく使用できます。
強酸性電解水は、殺菌作用を有することから、収穫物の表面殺菌にも有効で、収穫した果実の貯蔵中の病害防止に役立っています。
ウメでは、強酸性電解水に数時間浸漬処理によって貯蔵中の黄化が二日ほど抑制され、貯蔵性が高まることが報告されています。
またスダチでは、無処理区に比較し、60分間の強酸性電解水処理で、10~12日間黄化が抑制されると報告されています。
これらは病原菌などの微生物除去の効果もありますが、エチレンの生成量と呼吸量の低下が大きな要因で、植物の生理反応を抑制する資材としての期待もあります。
この他、次亜塩素酸処理が小麦の黒穂病菌の胞子発芽を促進しうることが報告されており、胞子の休眠を打破する可能性も考えられています。
種子の発芽促進・発育促進に対しても、強アルカリ電解水が効果ありとの報告があり、植物の生理的反応制御に有効性があります。
電解水の最大メリットは、農業従事者の農薬被爆の時間を少なくすること、農業従事者の安全確保にあります。
電解水を基本とし、農薬を使用せずキトサンや木酢を混用することで、ハウスミカンの灰色カビ病がなくなり、生薬やにんにくを併用することで、害虫への忌避効果もあります。
稲・イチゴ、トマト、ナス、キュウリ、ユリ、スイカ、メロンなどでは、無農薬栽培事例があり、特にイチゴに関しては全国で事例があります。
病害虫の発生した場合は、強酸性電解水に通常の2~4分の1の濃度で農薬を混ぜて防除が可能になります。
すなわち減農薬になります。
またラウンドアップ1000倍を混用すると一年生雑草は枯死します。
これは電解水のクラスター(水の分子)が小さくなり、より浸透性が増したからと考えられます。
強アルカリ性電解水を使用すると、総体的に植物の樹勢が旺盛になります。
ハウスミカンの灌水時に普通の水と一緒に灌水すると、葉色が良くなり、葉柄が立ってくるのがわかります。
これもクラスターが小さくなって、土中の養分分解が進み、植物への吸収が盛んになったものと考えられ、塩化カリウムからカリウム分の吸収によるものと考えられています。
また減農薬や無農薬で栽培された作物は消費者の要望もあり、安定した付加価値が付き、高値販売が可能です。